中学受験専門 理科総合研究所 −理総研−

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2012
10
28
投稿 Cordu-Roy

:: 2012年、理科にまつわる話題 (時事問題)

[ 投稿 水口佑@管理人 ]
カテゴリー> 日々の理科
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理総研ブログ
各中学校がいつ頃入試問題を作り終えるのかなんて知らないけど、このタイミングで2012年の理科にまつわる話をしてみようかなと。時事問題を出題するのが好きな学校って確かに存在します。ならば出題傾向そっちのけで管理人がまとめてみます。


  1. iPS細胞で京都大学山中教授にノーベル医学・生理学賞
    10月08日、スウェーデンのカロリンスカ研究所は、iPS細胞(アイピーエス・iだけ小文字)を世界で初めて開発・作成した山中伸弥(やまなかしんや)京都大学教授にノーベル医学・生理学賞を授与すると発表。日本人のノーベル賞受賞は19人目

    iPS細胞とは、身体のあらゆる細胞に成長できる能力を持つ万能細胞「人工多能性幹細胞(じんこうたのうせいかんさいぼう)」のコトで、再生医療への大きな可能性を秘めている。管理人の腎臓も再生の予感!

    重要単語:iPS細胞 山中伸弥教授 ノーベル医学・生理学賞 19人目 再生医療


  2. 日本各地で金環食
    05月21日朝7時半前後、日光が新月にさえぎられて太陽がリング状に輝いて見える金環食(金環日食)が日本各地で観測される。日本に限定すれば関西では282年ぶりで、今回のような日本の広い範囲で観測できたのは1080年(平安時代)以来の932年ぶり。前回は1987年(沖縄:25年前)、次回は2030年(北海道:18年後)とのコト。

    日食の開始から終了までの間(約2時間半)で、特に金環食として観測できるのは最大食(太陽の隠される割合=食分が最大)の前後数分間で、長くても5分程度

    ・新月だったらいつでも日食!とならないのは、地球の公転面と月の公転面が平行ではないから。
    ・日食ならいつでも金環食!とならないのは、月の公転軌道が楕円形で、月の見かけの大きさが変化するから。

    金環食も次に書く日面通過も観測に使うのは「日食グラス」または「ピンホール」といった専用機材。直接太陽を見ちゃダメだったよね。

    重要単語:金環食 日食 公転面 日食グラス 5分間


  3. 日本全国で金星の日面通過(太陽面通過)
    06月06日朝7時過ぎ、太陽の前を金星が6時間半以上かけて通り抜ける日面通過が観測される。地球と金星が最も近い(内合:ないごう)ときに起こる、と言っても、日食のように太陽がダイナミックに欠けて見えたりせず、内合の金星の見かけの大きさ(つまり太陽にうつる金星の影)は太陽の見かけの大きさの30分の1ぐらい。太陽のほくろみたいな感じ。

    日本に限定すれば前回は2004年06月(8年前)、次回は2117年12月(105年後)。大雑把なところで日面通過が起こる周期は、8年→121.5年→8年→105.5年→・・・となってます。

    ・内合の金星だったらいつでも日面通過!とならないのは、地球の公転面と金星の公転面が平行ではないから。

    重要単語:金星 公転面 日食グラス 30分の1


  4. スーパームーン
    05月05日、地球と月が最接近して、月の見かけの大きさが最大となるスーパームーンが観測される。最接近してもそれが満月か新月のときでないとスーパームーンとは呼ばない。

    このスーパームーンに代わって何とか戦士にお仕置きされると大変辛そうだけど、平均的な月より大きさは14%増し、明るさは30%増し。そーいえば明るかったかな?詳しくは過去のブログ記事「スーパームーン」に託そう。

    ・月の見かけの大きさが変化するのは、月の公転軌道が楕円形だから。


  5. 入試対策として重要なのはコレぐらいかなぁ。以下は、管理人にとってはすんごく興味深いけど受験生にとってはおまけ程度の。

  6. 星出彰彦さん、宇宙へ
    07月15日宇宙飛行士の星出彰彦(ほしであきひこ)さんが、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在の為、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシアのソユーズ宇宙船で出発。日本人のISS長期滞在者は4人目。

  7. ボイジャー1号、太陽系境界付近に到達
    ボイジャー1号は1977年にNASA(アメリカ航空宇宙局)が打ち上げた無人宇宙探査機。06月にNASAは、このボイジャー1号が太陽系の境界付近に到達したと発表。距離にして178億キロメートル。太陽系の外に出た初めての人工物と言える。

    どーでもイー話だけど管理人の誕生年も1977年で、彼が孤独に宇宙を旅する期間=自分の年齢となるため、親近感湧きまくリング。


  8. ヒッグス粒子発見、となるか?
    加藤茶「ヒッグス」
    ....。
    ヒッグス粒子とは、イギリスの理論物理学者ピーター・ウェア・ヒッグスによって提唱された理論仮説であるヒッグス機構で導入したスカラー場(ヒッグス場)に対応する素粒子で、....。うーん。簡単に言えば、無(質量0)からうまれた宇宙において、物質が質量を持つに至った経緯を明らかにしてくれるかも知れない粒子ってコト。理論物理は管理人の専門分野だけど、真空相転移なんて小学生に説明できるほど簡単なものじゃないし、そもそも受験生には必要ない。

    07月04日欧州合同原子核研究所(CERN)は、この神の粒子とも呼ばれるヒッグス粒子あるいはそれに似た新しい粒子を99%以上の確実さで発見したと発表。つまり100%じゃないんだなコレが。しかし今回の発見に活躍した、CERNの大型ハドロン衝突型加速器(LHC)がめっちゃカッコイーから画像検索で一度は見ておいて欲しいところ。


  9. 海底掘削深度で世界記録更新
    09月10日、日本の海洋研究開発機構が八戸市沖で行っていた海底掘削調査で、地球深部探査船「ちきゅう」による海底掘削深度(掘った深さ)が世界新記録の2466メートルに達したと発表。この調査は海底の地中深くの微生物や地下の炭素循環システムを調べるために深度2200メートル付近の石炭の層を目指していたもので、採取したサンプルにもし微生物がいれば、最深生物の世界記録も更新できるとか。
(2012-10-28 00:49:50)
コメント> 2
Cordu-Roy
2012-12-06 04:47:34
>>
comment #2
なんとNASAから訂正が出た。

「太陽系、想定より大きかった 探査機「ボイジャー」が新たな領域に到達」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121204-35025216-cnn-int
ips細胞
2012-11-22 23:16:44
>>
comment #1
ボイジャー1号もう太陽系から出て行ったんだ〜。全く知らなかった。
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